息子ポポのin-school suspension(校内停学処分)

息子ポポが、middle schoolでin-school suspension(校内停学)の処分を受けました。

in-school suspensionとは、問題を起こした生徒に対する処分の一つで、登校はするものの教室には入れず、一定期間、隔離された場所で自主学習をするというものです。

正直、内容が内容だっただけに、思わずため息が出てしまいました。


事の経緯はこうです。

ポポは普段、学校にフィジェットを持っていきます。仲の良いクラスメイトの一人が、ポポのフィジェットを気に入り、「代わりのものを持ってくるからトレードしよう」と持ちかけてきたそうです。

ポポもそのフィジェットを気に入ってはいたものの、新しいものが手に入るならと交換に応じました。

ところが、相手の子が持ってきたのは、3Dプリンターで自作したバタフライナイフ型のフィジェットでした。

2人はそれを学校で交換。

ポポは深く考えずに受け取ったものの、さすがに人前で見せるのはまずいと思ったそうです。ただ、すぐにカバンにしまうことができない状況だったため、ポケットに入れていました。

さらに判断の甘いことに、「仲の良い友達に見せるくらいなら大丈夫だろう」と考え、数人に見せてしまいます。

そのうちの一人が先生に報告し、問題となりました。


当然ながら、どんな理由があっても許されることではなく、ポポと友人の判断の甘さが招いた結果です。

交換した当日は、学校からポポが呼び出されることも、私たちに連絡が来ることもありませんでした。そのため、ポポはそれがすでに問題になっているとは知りませんでした。

私たちも何も知らないままでしたが、その日の夕食時、ポポがポケットをごそごそとしているのを見て、見慣れないフィジェットに気づきました。確認するとバタフライナイフ型のもので、その場で取り上げ、事情を聞いたうえで、夫とともに厳しく注意しました。武器を連想させるものを学校へ持っていくことは、アメリカではタブーであり、大きな問題につながると伝えました。

ただ、その時点では、ポポは事の深刻さを十分に理解していない様子でした。


そんな話をした翌朝、ポポの学校から私の携帯へ連絡がありました。

副校長からでした。以下のような内容でした。

「昨日、ポポがバタフライナイフ型のフィジェットを学校に持ってきた件についてはご存じでしょうか。ポポがそのようなものを持ってきたからといって、彼の人間性に問題があるとは思っていません。彼は優しく、とても良い生徒です。ただ、今回は判断を誤ってしまったのだと思います。ですが、学校の規定により、in-school suspension(校内停学)の処分となります。」

私も事情を説明し、謝罪し、処分を受け入れました。


帰宅後のポポは、意外にも落ち着いて処分を受け止めていました。トレードした友人も同様に、in-school suspensionになったそうです。

後から聞いた話では、その友人は親に何も言わずにそのフィジェットを学校に持ってきていたようでした。


2人は経緯を報告するレポートを書いて学校に提出しました。

ポポはその中で、こう書いたそうです。

「友人はバタフライナイフ型のフィジェットを作ったけれど、悪い人ではありません。僕は彼をよく知っているけれど、良い人です。今回、僕たちは行動の選択を誤りました。」

単なる事実の説明だけでなく、こうした一文を書いたことに、ポポの心の成長も感じました。

一方で、やはり想像力の欠如や予測の甘さには、不安も残ります。


私は日頃からポポに繰り返し伝えてきたことがあります。

アメリカは銃社会であり、武器に関する問題はとても敏感に扱われるということ。本物かどうかに関係なく、銃やナイフなどの武器を連想させるものは、公の場には絶対に持って行ってはいけないということ。

日本では問題にならないことでも、アメリカでは冗談では済まされない。だからこそ、軽く考えてはいけないと話してきました。


アメリカの学校は、暴力、暴言(差別的な言葉や性的表現を含む)、そして武器に関するルールが、日本以上に厳しいと感じます。

それだけリスクが身近にあるからこそ、公共の場での言動に対する意識も強いのだと思います。

それでも、ルールを軽視してしまう人や、感情を抑えきれずに逸脱してしまう人が一定数いるのも現実です。


これは家族の特性なのかもしれませんが、私たちは「予測の甘さ」や「想像力の欠如」からくるミスをしがちです。

ポポにも、その傾向を年々強く感じるようになってきました。

今はまさに、実体験を通して学んでいる最中なのだと思います。

失敗は避けられないもの。

でも、それが大きな問題に発展しないようにするための力を、少しずつ身につけていってほしいと願っています。


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