私の左右盲ハック―車の運転編
車の運転において、左右の判断は必須能力。
教習所やドライバーへの道案内など、苦労は尽きない。カーナビが普及して気軽に使えるようになり、左右盲の私は本当に助かっている。
が、しかし、便利なカーナビがあっても、カーナビではどうしようもないこともあります。それは、
走行車線の位置。車は、日本では左側走行、アメリカでは右側走行。
これは、カーナビがあっても指示を出してくれません。日米など、交通ルールが逆の国での運転をする際は、左右のわかる人でもヒヤッとすることがあると思う。左右盲の私は、更にパニック。今でもたまにどちらの車線を走行すべきかわからなくなる時がある。「日本は左・アメリカは右」、と車の走行車線を頭で覚えているのに、一瞬で判断し、実際に走行車線を選ぶことが至極難しい。
「十数年アメリカに住んでいるのだから、走行車線くらいもう自然とわかるでしょ！」と思われそうですが、それができないのです。日常的にではないですが、ふとした瞬間に、突然どちらを走行したらよいか未だにわからなくなることがある。
そもそも左右が感覚で分からない上、生まれてから刷り込まれた交通ルールがアメリカとは左右逆の日本の交通ルール、そして適応能力に欠ける私の脳、このトリプルパンチで、私の脳は大混乱。
特に、他のことに気を取られたり、不測の事態が起こった時に、一瞬どちらの車線を走るべきかわからなくなる。これは、左右盲だけでなく、マルチタスクが苦手な私の特性も相まって起こるのだと思います。この混乱も私の少し変わった脳の偏りなのだと思います。
車によっては、搭載された安全システムによって車が逆走した場合は教えてくれるかもしれません。でも逆走する前にわざわざ「走行車線はこちら」、と視覚的に通知はしてくれる機能はあるのかな？そもそも、逆走防止という意味では、逆走してしまってから通知されても遅いわけです。
しかも、アメリカに来てから運転してきた私の車は、年代の古い中古車ばかりなので、そもそも事故防止の安全シムてむ自体搭載されていない車ばかりです。
アメリカに来たばかりの頃は、逆走を防ぐためにどうしたらよいか対策を考え、恥ずかしさをぐっとこらえ、「右」「左」と書いた紙を、車のダッシュボードの左右に張り付けていた。
しかし、この方法、「文字を読んで理解して車線を判断する」ため若干のタイムラグが生じることに気がついた。さらに、レンタカーをしたり、夫の車を借りて運転したり、日本に帰って親の車を運転する際、つまり人の車を運転する際には、応用できない方法なのです。（家族とて人の車、人の車に左右メモを張るのは気が引ける。）
更に、日本に一時帰国して車を運転する際、（日本の交通ルールが刷り込まれているといった発言と矛盾しているように聞こえるかもしれませんが）、アメリカの運転感覚がふつふつとわいてきて、頭と感覚の不一致で、また左右混乱。多分左右メモを張っても、頭で判断する工程が入ると左右判断ンのタイムラグが生じます。それが怖いのです。左右判断、日米の交通ルールの判断、この２つを瞬時に判断するなんて、もう地獄です。
どの国でも、誰の車でも、逆走の危険を回避できる、私なりの運転中の新たな走行車線の判断方法。考えることなく、感覚でもなく視覚で、しかもタイムラグが少なく瞬時に確認できる絶対的指標を使った走行車線の判断方法。
それは、
常に「助手席側に常に寄る」というもの。
これは私にとって、結構画期的な解決方法で、日米どちらの国にいようと、誰の車であろうと応用でき、しかも判断のタイムラグがほぼない。とてもシンプルな走行車線の判断方法。
＊ただ、この方法、ある国で、その国とは交通ルールが逆の国の外国車に乗っている場合はそのまま適応できません。（例えば、車は左側走行という日本で、左ハンドルのアメリカの車に乗る場合など。）逆ハンドル（運転席の位置が逆の車）の外国車の場合は、このルールが逆になるので、混乱するかも。しかし、それ以外の場合、たいていこのルールで大丈夫だと思います。
「助手席側に常に寄る」
とは、
走行したい道路を正面に置いて考えた時、対向車線・走行車線の両方を含め道路全体を見て、車の助手席側が道路の端（路側帯）に接することができる車線を走る。
つまり、
助手席側が路側帯に寄ることのできる車線（レーン）が、正しい走行車線と判断する、ということ。このルールであれば、日本であれアメリカであれ、左右を考えることなく正しい走行車線を走ることができる。
道路標示が、はっきりと描かれている道路は、停止線を確認すれば、逆走はしないかもしれません。
しかし、アメリカの場合、
道路標示が消えかかっていて見えなかったり、街灯のない道も多く暗くなると道路標示が全く見えない道などが多々あって、周りにほかの車がいない場合、特に逆走の危険が高まる。もともと道路標示のないような、住宅街の道などももちろんある。
なので、この逆走防止策が、私にはとても役に立っている。
今のところ、このルールが一番安全で素早く走行車線を判断でき、なおかつどの国でも迷うことなく応用できる私の逆走防止策です。
もしかしたら、左右盲でない方にも役に立つのではないかなと思います。
私の娘ヒポも、左右盲の気配がちらほらみえるので、もしそうなら、将来私の左右盲ハックが役に立ったらな、と願っています。
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